佐川のバイトの話

佐川のバイトの話

ここ最近いよいよ諸々の支払いがヤバくなってきて日雇いに行こうと思いました、結果から言うと行かなかったというか応募すらしませんでした。

いきなり話はズレますが、人間て年齢を重ねていく生き物じゃないですか?


で、あ~俺はもうミュージシャンにはなれないな、とかスペースシャトルのパイロットにはなれねーなとか寒空の夜道を歩きながら考えていたわけです。

あれ?気づいたら俺が選択出来る選択肢めっちゃ減ってねってなったわけです、怖いですね、時間というか何もせずに歳だけ重ねるのは(ジャグラーだけは上手くなりましたw)。

そこで頭の中にモヤモヤと浮かんできたのは、佐川の構内作業でした、悪名高い仕分けのバイトですね、私も自分の事を知っているつもりです、ここしか俺がハマれる場所はねーんだと自覚はあります。

それで応募しようと思ったのですが

地獄の佐川バイトの記憶がフラッシュバックしてきた


実は昔、一月程、佐川バイトのお世話になったことがありました。

その時の記憶が鮮明にフラッシュバックしてきて、とうとう私は佐川バイトに応募することが出来ませんでした。

フラッシュバックしてきた内容とは


定期的に2ちゃんねるに建つキツいバイトスレ、佐川は、その代表格であります、あそこに書かれていることは、ほぼ真実だと思います。

まずバイトに応募しますよね、即払いで現金をくれるような所はだいたい派遣会社です。

で、派遣会社とコンタクトをとるわけです、ほとんどメールでのやりとりでした、自分が参加する意志を最終確認されると、では、「ほどほどに頑張って下さい」とメールがきました。

「ほどほど」ってなんですか?
ちょっと緩い仕事現場なのかなと淡い期待をしました。

当日、集合場所に集まりハイエースに人をぎゅうぎゅう詰めにして現場に向かうわけです、ドナドナ状態です。

ちなみに集合場所に集まったのは全員男、若いヤンキー風の方から上はホームレス丸だしのジジイまでw

底辺のテンプレのようなメンツでリアルウシジマ君の登場人物のようなキャラの濃い、癖の強い人しかいなかったですw

集合場所で嫌な予感がプンプンしました。

ハイエースの中が臭すぎてヤバかったです、マスク持ってくれば良かったと乗車3秒で後悔しました。

現場(巨大倉庫)は大体、僻地にあります、土地の安さ故の場所なんでしょうけど脱獄不可能のアルカトラズとさえ佐川バイト経験後からは感じるようになりました。

構内に広がっていた光景とは


ハンパ無く大きな倉庫の中で人がまるでアリのようにウジャウジャとひしめいていて、至る所から怒号が聞こえてきました。

私自身がブラックな人間なので怒号が聞こえようが、大して気にはならないのですが、構内のカオスさにやられました。

みんな必死に人力でピタゴラスイッチを行っているという感じでした、それも超大型の終わりのないピタゴラ装置です。

女性もいるようでした、女性はメール便のような比較的、軽い荷物を扱うことが多いみたいです。

ベルトコンベアが悪魔の発明品に思える


佐川バイトのビギナーはほぼ、ベルトコンベア横で自分の担当地区の荷物を自分の方に引き込む「引き」という作業に従事させられる事と思います。

この引きという作業が地獄でした、まずベルトコンベアがめっちゃ速いですw

そして流れまくってくる荷物の伝票を瞬時に見分け、自分の方に引かなければなりません、動体視力と反射神経を異常な程求められます。

取りこぼすと後ろの方から、怒号が飛んできますが
そんな事、気にしていたら何も出来ませんw

気絶しそうな疲れの中、先ほどの「ほどほど」いう言葉の意味がわかりました、これは人間の限界を超えている作業量、スピードだ、まともに向き合ってはいけない、だから「ほどほど」なんだと、この時、妙に納得してしまいましたw

世の中には小さいくせにあり得ない重さの重量物がある事も知りました、本当に小さな箱に入ってるくせに、腰が抜けるほどの重さです。

ネジや工業用の製品にこの手の重量物が多いです、これが大口で何個も一気に来るものですから、ヤバいですw

またベルトコンベア上にはコンベアに乗るものなら何でも流れてきます、自転車から洗濯機までマジでハンパない物量、種類ですw

数時間で体ガクガク、立ってるのもやっと、バキバキという形容詞がぴったり全身がバッキバキの筋肉痛になります。

ほとんどのまともな人は1~3日で辞めてしまいます、続くのはバ●だけと社員が言っていましたが、これは真理だと思います。

頻繁に流れるベルトコンベアの上を跨いで構内を移動することがあったのですが、これが恐怖でした、ベルトコンベアにパンツの裾でも巻き込まれようものなら労災確定かと思いますw

顔や名前を必要としない空間


ここで一月ほど働いたのですが、構内で名前を呼ばれた事は一度もないですw

名前や顔、個性を必要としない空間、いかにロボットになれるかが求められる現場でした。


報酬は割に合わなさすぎワロタァ


派遣会社にピンハネされているのでめっちゃ割に合わないですw
即金で金を貰いたいという底辺の思考と行動パターンを上手く利用した貧困ビジネスだと思います。

佐川の仕事を経験すると、どんな仕事もチョロく感じる


これは皆さん、口を揃えて言われることですが真実です。
若いうちに一回は経験をしておくと良いですよ、本当に人生にプラスになる経験だと思いますw

中年になった今、私も底辺構成員として再デビューする日も近いかもしれません、それでは現場であいましょうw
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