ステロイドを使わない母親

最近SNSに衝撃的な写真がアップされました、それは生後間もない子供の顔一面が酷いアトピーなのに母親はアンチステロイドで自然療法に頼っているというものでした、これを見たSNSや掲示板で母親は医療放棄している、虐待だ、などの意見が多く見られました、同じアトピー持ちの人間としてこの件について記事にしたいと思います。



この母親の気持ちは凄くわかる


何故、この母親がステロイドを頑なに子供に使用しないのか、それは簡単に想像がつきますね、ステロイドの副作用を懸念してのものです。

20年、30年前ならステロイドはアトピー性皮膚炎にとって魔法の薬でしたが、その後マスメディアやネットによってステロイドの酷い副作用が世間に知れる事になりました。

それを知っていれば当然ステロイドを使用する事にノーと言っても仕方が無い事だと思います。

ステロイド剤もどんどん進化をしており昔より副作用の少ないものも出てきているのは確かですが、やはりステロイドには少なからず副作用はあります、というか薬と言われるもの全般に主作用と副作用があります。

ステロイド剤の特徴


ステロイド剤はアトピー性皮膚炎に最強の対処療法である。

対処療法であるから長く使い続けなければならない、アトピー性皮膚炎の原因アレルゲンがわからなければ一生付き合わないといけない可能性がある。

長く使えば使う程ステロイドの副作用を受ける可能性が高い。

顔からのステロイド吸収率は高い


今回、子供にステロイドを使用しなかったのは、この理由だと思います。
ステロイドは顔の薄い皮膚からの吸収率が非常に高いです。

吸収率が高いという事はステロイドの高い効果を期待出来る反面、副作用も強く出る可能性が高いです。

顔にステロイド剤を使用していて酷い副作用を被っている人を見た事がありませんか?皮膚が薄くつっぱり紫色とも灰色とも何とも言えない顔色になってしまう症状ですね、ステロイドを長期間、顔に使用するのはそのようなリスクが伴います。

子供は自分で選択出来ないから


親心としては子供の苦痛を取り除いてあげたい、結果ステロイドを使う、この心理は当たり前です、逆のステロイドの副作用で子供の将来を奪ってはいけない、これもわかります、今回の問題は凄く難しい事だと思います、当事者が大人なら両極端を見極めて自己責任でステロイドを使用する事が出来ますが自分で判断の出来ない赤ちゃんでしたから親がどちらかを選ぶしかありません。

SNSにアップされた写真は本当に痛ましい程の酷い症状でした、感染症が起こってもおかしくない程でしたので抗生物質などが必要になるかもしれません。

アトピーと言えば皮膚症状だけにフォーカスされがちですがステロイドヒステリーになりすぎて合併症的に起こっている他の症状が見えなくなるのは良くない事かなと思った一件でした、では。